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JR日豊本線 霧島神宮駅改修   /   鹿児島県霧島市

 霧島神宮駅前(えきぜん)プロジェクト光来(こうらい)の一環として、改修設計監理を致しました霧島神宮駅が、2024年3月22日(金)リニューアルオープン致します。

 水戸岡鋭治氏設計の外観を残しながら、内部は霧島界隈が古来より育んだ巨木や巨石という量塊が生む古代性と、街の産業として培われた製材技術という現代性を重ね、この場所が「集いの新たな原風景」となる空間を目指しました。     

 

 今回、鹿児島大学鷹野研究室のご協力により高隈演習林から新たに杉の大径木を切り出しました。一番玉と呼ばれる根元に近い丸太を最大巾1100×厚み330へ製材し、御神柱と呼ぶ板柱として空間の中心に据えるとともに、既存RC躯体の耐震要素としても活用しています。他にも、丸太から角材へ製材過程を示すように様々な形に製材した材を柱群として段階的に配置し、森から都市への変遷、森と人の営み、静けさと賑わいとがそれぞれ共存し享受される場となればと考えています。

 

 また「まつる」時を豊かにする駅をテーマに、待合/コンコースの他、駅舎内に飲食ブース、鹿児島県内の食品やプロダクトを扱う物販ブースや九州各地の逸品を集めたセレクトショップも同時にオープン致します。

 

​ さらに周辺では駅前(えきぜん)プロジェクトとしてクライアントであるIFOOが設計施工および運営を行う石蔵を改修したギャラリーとカフェバーもオープンし、順次レストラン等も開業予定です。

■霧島神宮駅前(えきぜん)プロジェクト
    光来(こうらい)
 ・コミュニティーデザイン・運営:IFOO       ・設計監理
         :駅舎/待合・コンコース・ショップ
                 建築:川口琢磨建築設計事務所
                 構造:坂田涼太郎構造設計事務所
 ・施工     :IFOO + ベガハウス
 ・木材調達/利用
         :鹿児島大学工学部建築学科鷹野研究室

 ・ヴィジュアライズ
         :VRIDGE DESIGN OFFICE 関口 翔
■構造:既存部 RC造/改修部:木造
    規模:平屋建て
                   / 219.8㎡(改修範囲外を含む) 
 用途:駅舎・飲食・セレクトショップ
​      ・ワークショップスペース
    (※化粧室等の一部はJR九州鹿児島支所担当) 
写真 / 稲継泰介
ー掲載誌ー

 ・新建築 2024年10月号

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